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約5年前、僕が高校2年生の時の話です。
当時、少しやんちゃ盛りだった僕は昼休みまで友達と遊んでから、タバコを吸って学校に行くのが日課になっていました。

そんなある日の、友達が熱を出して来れなくなり一人で時間を潰していた時のこと。
タバコを吸おうとポケットに手を入れたとき、ライターがないことに気づきました。
どうしようかと周りを見ると、お地蔵様の前の蝋燭に火が灯っていたのです。
ちょうどいいとタバコをくわえて蝋燭の火をタバコに移しました。
これが天罰の引き金です。

その日の夜、雨降りの中傘をさして、
近くのコンビニへコーヒーを買いに行った道中、ふと遠くを見ると赤い小さな光が見えました。
好奇心からでしょうか？そこに光るものなんてないのは近所なのでわかっていたんです。それでも惹き付けられるように、近づこうと車道へ足を踏み出したとき、後ろからの衝撃とゴリっといった鈍い音がして、気がつくと僕は道路で横たわっていました。雨はいつの間にか止んでいて水溜まりができていました。
その水溜まりを見て悟りました。バチが当たったんだと。

その水溜まりに写った赤い火と、照らし出されたお地蔵様の顔を見て。

その後目を覚ました場所は病院でした。
バイクに突撃され骨盤を骨折。飛ばされた先の道路で肋骨を骨折。水溜まりが真っ赤に染まるほどの出血だったが命に別状はなかったらしい。

もう二度とお地蔵様に火をもらわないと誓ったと同時に、神様っているんだな、と
考えさせられた事件でした。

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