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神社の子

ペンネーム:ワンコさん


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私は子供のころ、親の大きな会社の大きな密集型の社宅に住んでました。

そこは銭湯、売店、大きな公園、そして神社がありました。

隣り近所も生活の全てをみんな知ってる様な親がいっぱい? いるような環境でした。その中でも私と友人のIは悪いことばかりする鬼っ子と言われるくらい悪童でした。おさい銭は盗む、売店っは万引きする本当酷い子供でした。そんな社宅も持ち家を建てる家族が増え社宅の三分の一を取り壊し駐車場にすることになりました。

空き家が増え取り壊しの家に忍び込むのが私達には格好なスリルを味わえる遊び場になり長期休みもあり朝から晩まで探検を楽しんでました。そのうち段々気づきだした大人達が銭湯でお前らなNさんちには絶対行くなよと何人にも言われました。Nさん家族は変わり者で宗教? 何かやってるらしくまあ、今で言うはぶられてた家族でした。

当然ながら行くなと言われると生きたくなるのは当時悪童の僕たちには行けと聞こえるくらいな軽い気持ちでした。次の日行く気満々の僕に対しIは気の抜けたようにぼーとして元気出せよと言っても元気だよと普通に言い返すばかり……。ビビりやがって……と僕とIはNさん宅に忍び込みました。

僕は小さいながら独特の感覚を感じてましたがIを気合い入れた手前部屋の仲間隅々まで探検しました。ふと気がつくとIはビビりやがって部屋からでて待ってるからと言い出て行っちゃいました。

正直僕もビビりMAXでしたが何か無いかと押し入れを丹念に探しました。

すると何と突然急にドサッと女の子の人形が落ちてきました。ビビりMAXの僕は声も出せずはいつくばる様に庭から飛び出ました。後は覚えてません。ここからはIの話です。Iは僕を助け気が落ち着くとアイスを買って来てくれました。その時Iから聞いた話ですが僕が裏庭に来たのでびっくりして見ると人形を抱えた僕が飛び出して来てIが人形を離し助けたそうです。

全く記憶ありましせん。そしてIは続けました。あのな人形な放り投げたらなすっと着地しやがった、そんでな目玉無くてな黒い穴ぼこが俺らの事見てたよ。と、泣いて話してくれました。それから神社に行き土下座して謝りました。あれは何だったのか? 恐怖が生み出した幻覚なんだったのか? いまだに飲み会ではこっそり話します。

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