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コインスナックの地縛霊

ペンネーム:タッチさん


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このお話は、今まで体験した中で最も恐く霊を身近に感じ、しかも霊と会話してしまったという事です。

つい4日前の深夜2時過ぎ夜勤の帰りで腹が減り目に入った林で覆われたコインスナックに寄り、天ぷらうどんを食べようとお金を入れてる時、女性の声で

「スミマセン、お化粧品貸して下さい」と聞こえたのでスナック内を見てみると5人位座れる木型の長イスの一番隅に短髪で襦袢を着、下を向いてタバコを吸ってる人がいました。

霊が見える自分はあまり驚きませんでしたが、無視して出来たウドンを食べ始めた所で又、

化粧品を…と言ってきたので見ればわかるでしょ!俺男ですよ!

と言って振り向くと瞬間背筋がゾ~ッと寒気がし食べてたウドンをカップごと落としてしまいました。その霊の顔が真っ黒で目が光ってて口が紫色!ウワ~と叫んでその場に立ち尽くしたまま一歩も動けませんでした。

すると霊は大丈夫ですよ恐くないですから…貴方は私が見えますよね?落ち着いて…お願いですから化粧品貸して下さい、私はこの先の県道で18年前に車にひかれ未だにこの地に止どまってます。でもそろそろあっちの世界へ行きたいが、この顔では…ですから化粧品が欲しいのですと言うけど自分にはどうしようもありま……

※このお話の後編「第103夜 コインスナックの地縛霊(嬉しい報告)」はこちらです。

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