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学校の兵隊
ペンネーム:文さん
私が学生だったころ学校の先輩が教えてくれた恐怖の出来事です。その先輩は部活動が終わったあとに、部活で使った用具の片付けがあったそうで、その日は帰りが遅くなってしまったそうです。
あと片づけを終えて、教室に鞄を取りに行き、さあ、帰ろうと思ったときにはすでに校舎は静まり返っていて、昼間の活気はありません。ふと、時計を見ると午後6時を指しています。
しかし、夏場の夕日はまだ校舎を赤く、明るく照らしていました。先輩はそのまま教室を後にすると階段を降り始めました。何の音もしない校舎、自分の歩く足音だけが反響します。
2階の踊り場まで来たときです。ふと、髪が乱れているのに気づいたので踊り場の鏡に自分を映して、整え始めたそうです。鏡の背後にある窓から夕日が薄っすらと覗いています。
そのときです。何か鏡の中に違和感を感じました。しかし、それが何かはわかりません。妙な好奇心が沸き起こり、先輩は鏡に近づいて様子を伺いました。そのときです。その正体に気づきました。
鏡に自分が映っている、その背後に青白い顔をした兵士がこちらをジーっとにらみつけているのです。さらにその兵士の後ろには、階段を整列して上って行くたくさんの兵隊が歩いています。
先輩は後ろを振り向きましたが誰もいません。しかし、鏡に目を向けるとそれはこちらをジーっと見ているのです。それ以来、この先輩は学校に1人で残るのはやめたそうです。
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