ラブホテルで（1）

ペンネーム：ばらたなさん

今の彼と付き合い始めて、泊りで遊ぶようになった数年前のことです。
彼の家とうちの中間点ぐらいで宿泊することが増え、そんな時にとあるホテルに泊まりました。そこは値段も手ごろでサービスも良く、部屋も文句なくてお気に入りになりリピートしていました。

そこは部屋のランクで値段も数段階あるのですが、２部屋だけとっても安い部屋がありました。サービス部屋と表記されていたその部屋はとても人気で、いつも埋まっているほどでした。
私と彼も『この２部屋はいっつも入れないね～』なんて話していました。

しかし、そのホテルを利用し始めてから数カ月した頃のこと。
ようやくサービス部屋が空いていました。1階と２階に1部屋づつあるんですが、1階のほうでした。
宿泊でこの値段ならお得だよねーなんて言いながら部屋に入ると、他の部屋と変わらない広さと内装。あー、確かにみんなこの部屋選ぶよねーなんて言いながら宿泊しました。
深夜に何かあるわけでもなく、気分良く一晩泊りました。

そしてこの時を境に、あれほど空いていなかったこの1階の部屋が毎回運よく入れるようになりました。満室だけどもう少しでお掃除が終わる部屋がありますからと言われ待って空いたのがその部屋だったり、大晦日の混雑時、宿泊組の待ちが何組もいる中で自分たちの順番に当たったのがその部屋だったりと。

※このお話の続き「第97話　ラブホテルで（2）」はこちらです。

【実話恐怖体験談募集】あなたの実話恐怖体験談をお待ちしています。
実話恐怖体験談募集要項
 実話恐怖体験談を投稿する