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画鋲少年
ペンネーム:草むらヘルメットさん
体育館だけを残し今はコンクリート会社になってる元小学校廃校での話。
21年前の夏の事、出るとされてるその小学校に行こうと友人5人に誘われましたが私は断固として断りました。
霊感があり見えてしまう私は絶対危ないからと最後まで断り続けましたが半ば強引に連れていかれ仕方なく校内を散策する事に…
下駄箱があったとみられる広場を抜けて廊下を通り各教室を見て歩きましたが特に変わった所はありません。
そして私が一番異様な雰囲気を感じたのがトイレで友達にここはヤバいから小声で話せ!と命令口調で言いました。
軽く透視をしてみると座って用を足す4つの扉の内 奥から2つ目の場所に変な感じを覚えたので中を照らすとやっぱり…
何と給食用の器が一つあり中には錆びた画鋲が山盛り入ってました。
おまけに壁には、うらむ!にくい、ぼくはひとりぼっちと小さな文字で書かれてました。
友人に声をかけ、オイすぐここを出るぞ!早く出ろ!と言いました。
それから残りの教室と職員室らしき所を見て私達は裏口にあたるまだ蛇口がそのままの水飲み場と脇にある一室(給食室とみられる)を見て外へ出ました。
照らすと右側は屋根が付いた50メートル位の通路になっててよ~く照らすと一番奥に座り込んでる子供を発見!!
一瞬ゾ~ッとしたものの私は気になってゆっくりとその子供に向かって歩いて行きました。
少し間をあけた所で私は止まりライトを照らすとビックリ!
目、鼻、口を除き顔中画鋲だらけの子供がしゃがんだまま笑ってました。
私は腰が抜けてしまい友人が駆寄ってきて起こしてくれました。
一息ついてから私は少年にどうしたの? お父さんやお母さんが心配してるよ、早く帰ろ?と言うと、
僕はここでいいの… もう死んでるし家には帰れないから。
それに僕はイジメた皆んなを許せない、ここにいればいつかその子たちが来るかもしれないからずっと待ってる。
それより、お兄ちゃんはどうして僕の姿が見えてお話ができるの?と聞いてきました。
私は言葉に困って何とかごまかしました。
そして又会えるといいね?じゃお兄ちゃん達帰るからね…と言い例のトイレに戻り私はタバコに火を点け便器の横に置き線香変わりにして気持ちを込め祈りました。
タバコの火を消し我々は車に向かい車中で友人にお前さっき、あの通路で何してたんだ?それに今のトイレにしても拝んでたし霊でも見たのか?と聞かれたので…
トイレの画鋲見たろ!その意味があの通路で分かったんだよ~
後は自分達で想像してくれ!と私は言い少年の事は伏せました。
そこで話し、周りに知れ渡ったらあの少年も可哀相だし
後々興味半分で見に来る人達に何かあったら困るので私は口をつぐみました。
画鋲が刺さったままの顔で笑うあの時の怖さは今思い出してもゾッとする一方で悲しい亡くなり方をした少年が可哀相でなりません。
今は行って良かったと思うし、あの少年に会って話ができたので心の中がスッキリしてます。
でも興味や遊び感覚でこういう所に行こうと思ってる人たちに一言!
絶対やめて下さい。どんな霊がいるか分からないし、身体に異変やヘタをしたら大事な命まで落とす事になりかねません。
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